タイ王国 – バンコク

タイ王国 バンコク

タイ王国 首都バンコクの街並み

タイ王国 首都バンコク。文字通り王様がいる。つまり立憲君主制の国家。現在の王朝はチャクリー王朝と言う(1988年時点)。 国民の95%が敬虔な仏教徒(上座部仏教)でバンコクの街にはそこここにお寺がある。東アジア方面で日本を除けば唯一植民地化された事のない国。


 

タイ王国 バンコク ワット・ポーのリクライニング・ブッダ/涅槃仏の足の裏

ワット・ポー(Wat Pho・涅槃寺)のリクライニング・ブッダ/涅槃仏の足の裏。

バンコクを代表するお寺でタイ古式マッサージの総本山としても有名。

マレーシアの首都 クアラルンプールからバスで陸路を北上。

国境の町マレーシア・ブギッカユヒタム(Bukit Kayu Hitam)からタイ・ダンノック(Dannok)に入り、 ハジャイ(hat yai)でバスを乗り換えバンコクを目指す。

10時間、14時間と丸一日かけた移動だ。

他にも飛行機や列車という移動手段もあるし、値段も驚くほど差があるわけではないが、マレーシアとタイの田舎風景も目に焼き付けておきたかった。

 

タイ王国 首都バンコク お寺巡り

バンコクに到着し他のバックパッカー達の流れに便乗し、カオサン通りまで移動、宿代を店先で聞きながら、一番安かった一階が食堂になっている安宿に泊まる事にした。

バンコクは東南アジア屈指の大都会で1,000万人都市だというだけあって どこに行っても活気があり賑わっていた。

賑わっていたというより「カオス(混沌)」という表現の方が正しいかもしれない。

宿泊先になったカオサン通りはヒッピーやバックパッカーに人気の場所のようで「バックパッカーのたまり場(Haunt of backpackers)」と呼ばれていて、今まで旅行してきた中でも常時これだけバックパッカーが集結している光景はみたことがない。

 

タイ王国 首都バンコク お寺巡り

カオサン通りにたむろするタイ人は人懐っこく、通りを歩いているだけで 声をかけてきて色々な情報を仕入れる事ができる。

基本的には彼らも遊んでいる訳ではなく店の客引きだったりするのだが、バリ島の髪結いのようにしつこいという事もなく半分遊びながらという感じがするし、こちらが客引きに乗らないと分っても、話しかければ嫌がらず答えてくれたりするのでだんだん顔なじみになっていった。

ここに集まるバックパッカーも同じで、1階の食堂では同宿以外のバックパッカーも来て、だんだん顔なじみになり、いつの間にかいなくなり、また新しい顔なじみができて、また去っていくという 循環だった。

 

タイ王国 首都バンコク お寺巡り

バックパッカー同士で盛り上がりパッポン通りのゴーゴーバーにも行った。

 

ゴーゴーバーというのは下着や水着、又はトップレスのダンサーの踊りを見ながら飲み食いできる店で、ダンサーをキャバクラのように指名して会話を楽しむ事もできるし、まあ、店や女の子にお金を払えば店外デートと言うか…。

まあ、春を買う事もできる店。
日本のソープと違い買うも買わないも自由で酒だけ飲んで帰る事もできる。

僕たちが入った店は正直… まあちょっと小汚い感じで、 ダンサーもそうかわいいとは思えず…。

まあ、好きな人は好きなんだよね…

白人組はしっかり盛り上がっていたけど…。

 

結局、バンコク滞在中にゴーゴーバーに行ったのはこの夜だけだった。

…もう少し清潔感とか高級感があるか、ドキッとするほどの美女がいると気分的に乗れるんだろうけど…。

 

タイ王国 首都バンコク 市内観光

昼は寺巡りもした。

まあ、この数百メートルのごちゃごちゃしたカオサン通りで所在なしにウロウロしていて、顔見知りとか、一緒に飲んだ奴なんかを見かけると

 

「Hi how are you.(よう、元気?)」

と声をかけるしかけられるし、

「Where are you going today?(今日はどこ行くの?)」

と立ち話になって

「You come with us?(一緒に行くか?)」

 

みたいな感じでトゥクトゥクを拾って出かける。…といった感じだった。

 

タイ王国 首都バンコク 市内観光

タイでは子供の頭を撫でてはいけないと教えられた。

…日本ではかわいい子供の頭をなでるのは愛情表現の一つだが、タイでは頭は神聖な部分でそういう事をしてはいけないそうだ。

ましてや大人の頭を触ったり、関西漫才のツッコミのように叩いたりするとマジでトラブルになるらしい。

…仲良くなるとついつい突っ込みたくなるんだけどね…。

 

タイ王国 首都バンコク 市内観光

バンコクの交通事情は悪い…。

悪いというか自由だ。

特にトゥクトゥクなどはかなり適当なところで停車するし、 運転中でも仏像をみれば合掌するし、カオサン通りみたいな道幅10mほどしかない狭い道でも 車もトゥクトゥクも走っている。

カオサン通りは日本だと竹下通り位の道幅なので「歩行者専用」となりそうなもんだが、なんかどんな狭い道でも通れるところは通るといった感じだ。

 

タイ王国 首都バンコク 市内観光

1981年に発刊されたヒッピーのバイブルと呼ばれる谷恒生氏の小説バンコク楽宮ホテルの話も聞いた。

買って読んだことはない。

日本で働いて金を貯めて、バンコクに女を買いに来る日本人。

バンコクで女を買うために日本で働くとも言える。

実際何人かの日本人にも出会ったが、 まさにそんな感じの人もいて…。

なんだかな…。

ちょっとお友達にはなれなさそうだったし、おかげで日本人というだけでなんだか敬遠した。

 

タイ王国 首都バンコクの高層ビル群

カオサン通りの航空券屋さんで結構安い航空券を発見した。

後で聞いてみるとこの通りは「格安航空券」でも有名らしい。

 

オーストラリア、インド、フィリピン…。東南アジアへのチケット中心に 取り扱っていて僕のまだいった事のない国への格安チケットがあり、 行ってみたいなという気になる…。

でもなんだか思いきれない。

 

この物価の安いバンコクでタラタラと日々を過ごしながら、この先どうしようか考えていた。

考える事は、これまで自分がしてきた旅ってなんだったのかも考えさせられる事になる。

 

タイ王国 首都バンコク カオサンロードの安宿のベッドで広げたお札

 

カオサンロード周辺の現在の宿泊施設情報



Booking.com

 

次のステップへ…

…きれいだけど寒い国…
…ちょっとメンタルがやられた…

…どこの街でも「危ない」と言われてた場所…
…うん、これは気にならなかったな。逆に入っていて自分自身で確かめた。…

…煮詰まったのってどんな時だっけ…
…一人で旅をしている時だ…

…楽しくて仕方なかったのは…
…気の置けない仲間といる時だ…

 

…つまり
「のんびりしていて人が親切で」
「でも退屈しなくて」
「物価が安くて」
「街が綺麗で」
「海が近くにあって解放感があって」
「人と繋がっていられる」
ところが好きなんだ…。

 

…一番好きなのは…
…やっぱサーファーズかな…

…東京とサーファーズどっちが好き…
…全然サーファーズ…

…もう一回オーストラリア大使館行く?…
…絶対ビザおりないっしょ…

…燃え尽きた?…
………あるかもしれない…

 

でも、このまま旅を続けていてどうなるんだ?
…という疑問に似た不安もあった。
もう一ヶ月で23歳になる。

 

お金も時間もまだあった…。
焦らなくても僕らの可能性は無限のはずだ…。

 

長い旅の後…

英語検定2級取得

日本に帰国して数か月間、神奈川の友達の家に家政婦的に居候し、ダイバーの仕事を探すテイで働きもしなかったが、オーストラリアのサーファーズでつるんでいた沖縄出身のMasaruさんに無理やり呼ばれる形で沖縄に行く事になった。

沖縄に移住して数か月後…。

なぜだか英語検定2級とTOEFLの試験を受けていた…。

 

一回目の長旅のエアメール

…はははは…。

いつの間にか溜まったエアメールの束。

この後もしばらくエアメールの交換は続く。

 

カオサン通り・バンコク・タイ王国 地図