世界を旅するフォト・エッセイ。
世界を旅するフォト・エッセイ。(pc-PC)
スウェーデン(sweden)



Trip in Sweden.
[1988/01] スウェーデン(sweden)。スカンジナビア半島に位置する立憲君主制国家で正しくは スウェーデン王国(英:Kingdom of Sweden)となる。 首都はストックホルム(Stockholm)。 国土の2/3が針葉樹林で覆われ、国土の8割が冷帯というとても寒い国。 ノルウェーと共にバイキングのイメージで有名だが、 ノーベル賞5部門の授賞式が毎年12月10日行なわれることでも知られている。

スウェーデン(sweden)

▼窓からの景色。
スウェーデン南部の平野地帯は無数の湖や池が点在しているため、 ずっと凍った湿地を走っている感じがする…。
Trip in Sweden.
イタリアなどヨーロッパ南部はコンパートメントタイプの列車が多く、 ちょっとお疲れ様な車両が多かったが、 デンマーク以北、つまり北欧にはいって列車がとてもきれいになった。 特にスウェーデン国鉄の車両は清潔感がある。

しかし窓の外の景色はずっと林と雪の白い世界が続く。 乗客も南国と違い大騒ぎする者もなく静かだった。

しかしまあ、そこは退屈なので車内をうろつき始める。

Trip in Sweden.
シベリア鉄道経由でここまで来たという日本人の大学生に会った。

これぞ日本人。一目見て「日本人じゃね?」と思った。 とても物静かで読書をしているか考え事をしている。 シベリア鉄道の話を聞いてみようとしたが、ほとんど会話が盛り上がらなかった。

また、北極圏(Arctic Circle)を徒歩で一人用の小さなテントで寝泊まりしながら バレンツ海(Barents Sea)まで行ったというイタリア人男性にも出会った。 この男は先ほどの日本人と違い、周りの迷惑を顧みず喋りまくり動きまくる。

はじめは「風呂敷広げる奴だな~。」と思っていたがこの豪快さからすると バレンツ海まで行った話も本当かもしれない。

北欧途中下車
スウェーデン、ノルウェー(Norway)では下車→駅前をうろうろ→乗車を 繰り返した。

正直、なんていう駅で下車したのか、 どの町に立ち寄ったのかさっぱりわからない。 駅名を見ても読めないし、聞いてもイマイチ頭に入ってこない。

とにかく列車を降りたら、そう広くはない街を少し歩き駅に引き返す。 …というのを繰り返していた。

Station in Sweden.
▲外が寒いので小さな駅だと待合室がとても混雑していた。

Trip in Sweden.
Trip in Sweden.
Trip in Sweden.
氷点下野宿
…ついに失敗した…。

夕方頃に列車を降り、駅を出て街をまわっていたら、 紫色に染まる空気があまりに幻想的でついつい町の外れまで来てしまった。 車の往来は全くなく、歩いている人もいない。

「お菓子のお家」みたいな家が点在する中、 ある家の庭でブランコに乗っている女の子を見かけた。

本当にきれいな子だったのでついつい目線を外せずにいたら その少女もこっちを見ている。

その家を過ぎてしばらく歩いたがその先には何もなさそうだったので 引き返すことにした。

そしてさっきの家の前を通り過ぎようとしたらお母さんらしき人が 庭先に出ていて話しかけてきた。

何を言っているのか分らなかったので英語で聞き返すが、 全く会話にならなかった。

イギリスのクレーパリーの印象でスウェーデン人(Swedish)は英語が堪能だと思っていたが、 そうでもないようだ。

…まあ、状況的に考えて、黒いコートに黒いブーツ、長い黒髪の東洋人が こんなところを歩いているのが怪しく感じたとかだろう。
埒が明かないので歩いて立ち去ることにした。

駅に戻ってみると…。なんと閉まっている。

もちろん駅員もいない。
駅前にほとんど店も食堂もない小さな町だ。
宿らしきものも見当たらない。

「…あっれっ…。どうすりゃいいの…。」

鍵のかかった駅のドアの前に座り込んでいたが、そんな事をしてても 埒があくわけでもなく、車一台、人っ子一人通らない…。

着込めそうなものはコート1枚、Tシャツ2枚、パンツ一枚、ズボンも一枚。

冬のノルウェー、氷点下で野宿か…。うん、死ぬね。死ぬ…。

誰もいない町を歩き回り、いくらか寒さの凌げそうな アパートの地下の駐車場を見つけ、 吹きざらしの階段でありったけの服を着込み 寒さに悶えながら眠れない一晩を過ごした。

…翌朝、太陽が昇ってきた時の喜びは格別だった。 太陽がこんなに有り難いなんて…。


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アムステルダムからアラスカ経由、日本へ
ノルウェー、スウェーデンをほっつき歩いてアムステルダムまで戻ってきた。

これからの選択肢として、ロンドンに戻って 以前働いていたクレーパリー(Creperie)に転がりこみ 資金を貯めてまた旅を続けるという選択肢もあったが、冬のヨーロッパの 暗い感じがなんとなく僕の気持ちを落としていく…。

1年オープンのエアチケットの期限まではまだ猶予がある。

中東もアフリカもまだ行っていない。

暗く寒い冬のヨーロッパで一人鬱々とあれこれ考えながら過ごしていたが、 「やっぱり一旦ヨーロッパを出よう。」と決めたら、 自然とアムステルダム空港に足が向かっていた。

Airport in Amsterdam.
Fly to Alaska.
アメリカ合衆国・アラスカでトランジットして日本に向かった。

スウェーデン(Sweden)の地図

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