杭州 世界遺産 西湖 一泊ツアー
杭州 世界遺産 西湖 一泊ツアー。上海の虹口から西南西に約200km行ったところに杭州はある。入学時に渡されたカリキュラムのオプションで開講第一週の土日を利用しての杭州ツアーがあったので参加料1,000元(約16,628円)を払って申し込んでおいた。 土曜日の朝8:00に集合場所である大学の中央噴水前に行ってみるとバス2台、80人の参加者が集まっていた。約3時間のバス移動だ。僕の隣に座ったのはアルゼンチン人のIvan35歳。 基本的に留学に来ているのはみんな10代~20代の子たちで本国では大学生という人が多い。 …じじい同士すぐに仲良くなった。…えっ、Ivan、日本語喋っちゃうの…。 なるほどだから俺の横に座ったのね。
杭州に到着してすぐ中華の昼食。
10人づつランダムに椅子に座り食事をする。
当然隣の人と会話が始まる。
「どこからきたの?」
…そう、だってどこの国の人なんだか全く分からないんだもん。
約一時間の食事時間、次々出てくる大皿を全員で突っつく。
こういう時ってみんな知らない者同士だから緊張していて、誰かがきっかけを作るまでは非常に静かだ。
だが、もちろん一時間も沈黙に耐えられる訳がなく、 結局最後はワイワイにぎやかになる。
この時のメンバーは、僕の左からロシア人の女の子二人組、ベトナム人とロシア人の女の子二人組、ロシア人男子3人組、ロシア人男性1人、不明1人、そして僕。
ベトナム人とロシア人の二人組は中国語で会話をしている。
ロシア人男子の3人組はロシア語で話していて、 僕は左隣のロシア人の女の子二人組と話始めたのだがここは英語。
「中国語って英語に似てるよね」
「えっ、日本語に似てるんじゃないの?」
「いや、文法的には…。」
といったやり取り。
…それにしてもなんだ、このロシア人比率。ロシア人には中国語留学が人気のようだ。
西湖 雷峰塔
世界遺産・西湖の南岸にある仏塔・雷峰塔(らいほうとう:英:Pagoda)。
八角形で五層のレンガと木で造られた楼閣式の塔。
975年に呉越王により創建され、1924年9月25日に倒壊したが、杭州市により2002年に再建されている。
「西湖十景」を再現するために雷峰塔は不可欠と言うのが理由。
雷峰塔からの西湖と杭州の市街地の景色。
西湖と反対側(南側)の景色。
杭州は髄の時代の610年に「京杭大運河」という北京と杭州を結ぶ運河が整備された事により発展した古都で、
「上に天国あり、下に蘇州・杭州あり(上有天堂、下有蘇杭)」
と詠われるほど栄えた。
現在でも上海にほど近い事もあり、ビジネス的に杭州はチャンスがあると考える人が多くいて、杭州視察ツアーなどもよく組まれている。
世界遺産・西湖
2011年6月「杭州西湖の文化的景観」としてユネスコの世界文化遺産に登録された西湖。南北3.3km、東西2.8km、外周15km、平均水深1.8m。
唐代中期の漢詩人「白居易」が詩を読んでいたり、中国四大美人の一人「西施」の入水の物語があったりと古くから親しまれている湖。
…橋の奥で結婚写真の撮影をしている。
中華系の人や東南アジアの人はみんな公の場でドレスの写真を撮るの好きだよね。
80名の外国人留学生の団体に対して2人のツアーガイドしかいないため、僕たちは何度も他の留学達とはぐれ、探し、合流しを繰り返してやっと船着き場に集合した。
こっちに乗るのかと思ったら…。
こっちかよ。
西湖を遊覧船に乗って横断する。
30分程度の遊覧の間、エジプト人のエンジニアと話し込む。
「エジプトからも留学に来てるの~、ほんとワールドワイド!」
やはり職業が近いと話が弾む。
西湖の反対側について遊覧終了、他の留学生達の到着を待つ間、中国人のツアーガイドさんと話し込む。
…ってか、よく喋る…。
俺にも喋る隙を与えて…。
多国籍中華晩餐
西湖の観光を終えた後、バスで移動し夕食。またもや中華。
このテーブルは多国籍で左から、スペイン人、メキシコ人、不明、スペイン人、ロシア人、ベトナム人、イスラエル人、ポルトガル人、アルゼンチン人。
この頃にはもうみんな緊張も解けて、ジョークが飛び交う。
そこで一つ気が付いた。
こういう場面でもスペイン語圏の人たちはスペイン語で喋ったりするが、ロシア人は周りに気を使ってかロシア人同士でもロシア語で話をしない。 みんながわかるように英語か中国語で話をする。
実は今回の留学の終わりまで、 僕の周りは スペイン語話者とロシア語話者で固まっていく。
ロシア人はシャイで奥ゆかしく、どこか日本人に似ている気がする。
ホテルについてチェックイン。
みんな外国人なのでパスポートを提出しなければならない。
さすがに80人の外国人のチェックインは時間がかかる。
ツアーガイドがみんなからパスポートを集めて一人づつチェックインさせていくのだが、幸運にも僕は一番初めにカードキーをもらうことができた。
一度部屋に上がって、すぐに単身杭州の夜の街に出掛ける。
Ivanもスペイン語話者集団と盛り上がっていたし誘いにくい。
ナイトスポットなどの情報もないのでとりあえず酒を求めて。
結局ひとしきり近場をさまよってバーや居酒屋的な店が見つけられなかったので、ホテル近くの中華料理屋で呑むことにした。
翌日、今まで話したことのない可愛い女の子何人かに、さらっと…
「中華料理屋で飲んでたね~。」
「タバコ屋のおじさんと盛り上がってたね~。」
って声をかけられた…。
… 恥っず~~~。