中国 上海外国語大学 語学留学 授業
上海外国語大学 中国語 語学留学 授業。7/21(木)の夜に上海に入り、翌日金曜の朝から宿舎の手続き、入学手続きや銀行口座開設などを済ませ、土曜日の朝、クラス分けの適性テストを受ける。担当官と一対一で対話でテストをするというものだが、これを受けないと自動的に初級クラスに回される。 もともと中国語も独学でやってきたので対話が一番苦手な僕は案の定、中級クラスに回された。土曜日の午後は、事前の校内オリエンテーションがあるのだが、資料をちゃんと見ず集合場所を間違えてしまい、朝と同じ集合場所の外国留学生部410号室に行ってしまった。僕と同じく集合場所を間違えた韓国人の成吉とこの後つるんで虹口の街を散策するのだが、これからクラスメートとなるメンバーに会えなかったのが悔やまれる。
上海外国語大学 中国語留学クラス
これは上海外国語大学のケースだけど、これから初めて短期語学留学をする人のためにって書き方をすると…
■中国語レベル別クラス分けテスト
これは前述の通り受けない人もいる。でも日本人なら必ず受けるべき。
もし受けないとどうなるかというと、西洋人と混じって
「一二三」とか「山」「我」
の書き方を教えられることになる。
もし中国語の基礎くらいでもやっているのならなおさら無駄で 「四声」や「ピンインの読み方」から始まる。
…というかそのレベルで留学期間が終わる。
しかもクラスメイトの中国語もこのレベルなので 当然誰も中国語で会話などできない。 結果、英語しか使わないので、中国語の勉強にはならない。僕の感覚では英語の勉強にすらならない。
ちなみにクラス分けは知ってるだけで言うと、
・初級、
・中級一、
・中級二。
に分かれていた。
(使っていたテキストのレベルだがみんなそれでクラスを呼んでいた。)
もしかしたら上級もあったのかもしれないが「僕、上級クラスです。」という人に会っていないので解らない。
■クラスについて
上海外国語大学の場合、サマースクール(夏季語学留学)の期間は6週間あって、はじめと終わりの一週間を除いた真ん中の4週間がコアになっているようで、うちのクラスは生徒が微妙に入れ替わりながら大体常時14,5人が在籍していた。
僕のフロアは5階で、基本的に日本人は少なく、僕以外には2人日本人高校生が一週間だけいたって感じだった。
本当に後々知ったのだが4階にはたくさん日本人がいたらしい。日本人はパティオでも見かけなかったし、学食でも図書館でも見かけなかった。
たぶん行動範囲が違っていただけだと思うがデータ的には日本人は多いという事になっている。
■授業の流れ
僕はこの上海外国語大学と台湾の淡江大学しか知らないので知っている事だけしか言えないけれど、
授業は月~金の
8:30~10:00 が一コマ目
10:00~10:20まで休憩があり、
10:20~11:50 が二コマ目
で講義は終了。大体毎日書写の宿題が出る。
僕らのクラスは教科書の「一つの課・約8ページ」を三コマで終わらせていたので
週に2回ほど「聞き取って書くテスト(听写/Tingxie)」があり、
連続したテーマの課が終わると、
そのテーマについて5分ほどの「口述テスト(口试/Koushi)」があった。
僕はこの口述テストが精神的に苦手で、2回あった口述テストの前の日は、必死で原稿を書いて頭に叩き込んだ。
というわけで、午前の授業が終わっても宿題やテスト準備で結構 遊ぶ暇がない感じ。
■選択科目
あと選択科目も2コマあった。
「太極拳」
「書道」
「切り絵」
から一つ選択。
もちろん留学の終了時には中国語の総合テストがある。
最終週の木曜日が修了試験。
最終日の金曜日の朝「修了証書」と「成績表」が渡される。
そしてなぜかその後一コマだけ授業があった。しかもいつもと全く同じノリの授業。
そして終了。
…最後の授業一コマだけはみんなの謎として記憶に残った。
■中国名の西洋人
…そう。
カザフスタン人の阿龍とかイタリア人の大萌とか なんで名前が中国語やねん!と突っ込みたくなると思うが、 留学生の中級クラスの人たちは大体中国語学習2年前後の人たちで、各国の大学や高校で中国語を専攻している人か 「孔子学院」という学校で中国語を学んでいる人達だ。
おそらく高校や大学で学んでいる人たちは自国名で自己紹介をするが、孔子学院で学んだ人たちは中国名で自己紹介をする。
その「孔子学院」というのは中国政府が各国と提携して中国語の教育や中国文化の宣伝のために運営している教室で、この教室に通っている人はだいたい中国名をもらっている。
ちなみに僕の隣の席に座っていた阿龍などはロシア語の名前も聞いたが、 即答で
「あ、パス、難しすぎる! 阿龍って呼ぶ。」
となった。
ちなみに日本人の僕の場合どうなるか。
もちろん日本語読みはせず、中国語読みで呼ばれていた。
そのため、はじめの頃は授業中名前を呼ばれても自分だとすぐに気づかなかったりした。
授業が始まる前に知合った人は「Mit」と呼ぶし(昔から外国人の友人はそう呼ぶので)、
授業開始以降は「ダーザンゴン」と中国語で自己紹介をさせられたのでそう呼ぶ。
大萌とかGabiは勝手に本名を気に入って「オークラ」と呼ぶ。
よって自分の中でも軽く混乱してしまい人に名前を聞かれた時は、
「えーっと。英中日、どれで知りたい?」
と聞くようになってしまった。
上海外国語大学 クラスメイト
左からサンクトペテルブルグから来たロシア人のターニャ17才、カザフスタン人の阿龍16才。
席はどこに座ってもいいので、 ちょこちょこ席を変える人もいたが、 僕たち3人は4週間、一度も席を変えずこの並びのまま授業を受けた。
年はかなり離れているが、 二人とも俺を年上扱い一切せず(最後ら辺まで年は言わなかったんだけど。) 授業中に
「これ何て読むんだ?」
とか
「次俺にこの問題が当たる。答えがわからない。教えろ。」
とか色々ちょっかいを出してくる。
日本人だから漢字には強いのでこうなる。
こっちも小テストの最中、先生がちょっと部屋を出た瞬間に、ターニャのテストを奪って、解らないところを埋めたりとかし始める。
※彼女の方が俺より優秀(涙)
…だんだん僕のノートが授業中の筆談ノートになっていった。
なんかそういう悪ふざけがどんどん楽しくなっていき、
「ランチ食いに行こう。」
「夕飯食べに行こう。」
「今晩飲みに行こう。」(合法らしい)
になって次はWeChatで
「私退屈、どうしてくれるんだ。」
「…まあ俺の部屋こい。なんか食べに行こう。」
となっていく。
一度などは虹口の街から30分近く離れた場所にいる時にターニャから
「一人で部屋にいたくない。今すぐなんとかして!」
ってメッセージが送られてきて
「わ、わかった待っとけ。急いで帰るから。」
って予定を変更して帰ったこともあった。
…まあ、わがまま言われるのが楽しかった…かな。
この二人とはじゃれあって、ふざけあって 最後まで楽しい時間を過ごさせてもらった。
2016年 中国 上海外国語大学 夏季中国語留学 全課程修了時点でのクラスメイトと先生。
僕の修了時の成績表。
…ははは、やっぱり俺、喋り弱え~。