リヨン ベストウエスタンホテル シャルルマーニュの朝食
ベストウエスタン ホテル シャルルマーニュの朝食。普通に考えればどこにでもある「ただのビュッフェ」。でも違うんです。食べ物をディスプレイする。鮮度をデザインする。食べ方をアートする。ほんのちょっとの気遣いや拘りなんだろうけど、日本のビュッフェとは全く違う世界観。一口も食べないうちから満足してしまいそうな「美」の感覚がある。
朱色と白の短い螺旋階段を下りて、本棚とソファーの横を通り、短い廊下を抜けるとそこにフロアリング、 白基調、ピンクの花の壁紙のレストラン。
ホテルの朝食はかなり満足のいくものだった。
レストラン自体がお洒落で、全てのテーブルに白いクロスがひかれ、 スープ皿とナイフ、フォーク、グラスが整然と置かれている。僕たちは白いバラの花が短く三本飾られたテーブルを選んだ。
時間が早いせいか他に誰も居らず貸切状態だったためか結構テンションが上がった。
ビュッフェスタイルなのだが、フードのディスプレイもお洒落。
バケットが無造作にバスケット籠に数本立てられ、食べたい分切って食べて下さいといった感じでバケット用のナイフとまな板が置かれ、そばにはやはり籠に無造作に入れられたクロワッサン。
お好きな固さに茹でて下さいというかのように置かれた生卵とボイラーとタイマー。
フロマージュ(フランス語でチーズ)のお国らしくカマンベールやチェダーチーズ、ブルーチーズなどが盛られた大皿。
野菜やフルーツの彩、シュガーやクリームのパッケージも赤や緑、茶と鮮やか。
どの食材もドカッとは盛られてないのもいいのかもしれない。
日本のビュッフェでよくあるウォーマーに唐揚げがドカッ! 最後ら辺は熱が通り過ぎてカピカピとか、そういう感じがしない。
キッチンと配膳の人の動きを見ていてわかった。
…足りなくなった分だけ補充していた。
…なるほどこれならカピカピにはならないわ…。
手間暇かけてる。
最後はミル仕立てのエスプレッソを二杯飲んで朝食を済ませた。