世界を旅するフォト・エッセイ。
世界を旅するフォト・エッセイ。(pc-PC)
イギリス入国…できない



Woodgreen, London.
[1987/05] ウッド・グリーンの街(Wood Green, London, United Kingdom)。 自分の部屋から見える景色。ストリートの端にはバーがあり昼間から開いていてよくビリヤード をした。日雇いの肉体労働者が多く店内での喧嘩にも何度か遭遇した。 静かな街だが荒い人の多い町だった。

イギリス入国…できない

日本で2ヶ月間、友達の家に転がり込み割のいいバイトをして20万円の資金を貯め、 1987年5月、再び成田空港を飛び立ちイギリスのヒースロー空港(London Heathrow Airport)に向かった。

長いフライトの後、空港について入国審査を経てロンドンに………。

…向うはずだったが、イミグレで完璧に引っかかってしまった。

初めの理由は「今日の宿泊予約がない。」という点だった。 基本的に観光目的の場合、出国用のエアチケット所持と 滞在中のホテルを告げる必要があったようだ。

「…知らんがな…。」

次に質問されたのは

「イギリスにお知り合いか親戚が?」→「…いやいない。」
「日本では何の仕事をしている?」→「していない。」
「学生ですか?」→「…いやそんな訳では…。」

もうこれが決定打で物事を疑いだすとどんどん悪く考えるようで、入国審査官は…

日本人なのに、長髪でピアスをあけ、寒くて暗いロンドンでサングラスをかけ、 安物のポンチョをはおり、その下はタンクトップ、でブーツ。 スラング交じりの英語を喋る20歳…。 リッチな日本からの旅行者なのにこの物価の高いイギリス旅行で所持金は20万円程度、 バックはボロボロのスポーツバックひとつ。…同じ貧乏旅行でもバックパッカーにすら見えない。

かなり怪しく見えたようで、 ここで別室に案内された。

あれこれと持ち物チェックが始まる。 カバンの中を引っ掻き回され、コートを脱がされ、終いには靴まで二重底じゃないか調べだした。

慌ててアレコレ取り繕おうとするがもう遅い。 喋りつかれるほど言い訳して根負けした。 もう少しで日本大使館に問い合わせるか… というとこで 僕のアドレス帳からイギリス人の連絡先を発見。ソッコー電話。

ここでどういうやりとりがあったかわからないが、 それから半日ほど拘束された後、 アデレイドのユースホステルで一緒に飲んで騒いだクリフが身元を引き受けに わざわざ空港まで来てくれた。。。

…ちょっとぉ…、迎えが来るなら事前にそういえよ… もうてっきり強制送還かとおもったじゃないさ…

クリフがちゃんと迎えに来るまでその点は伝えられなかったらしい。

もし、アデレイドでクリフと連絡先を交換していなければ…
もし、クリフがイギリスに居なかったら…
もし、クリフが身元引き受けを拒否していたら…
もし、クリフが空港に現れなかったら…

たくさんのラッキーとクリフの好意で僕は何とかパスポートに入国スタンプを押してもらい イギリスに入国する事ができた。…しかも身の潔白が証明されたのか普通の日本人と同じ3ヶ月間…

ウッドグリーンのエンプティハウス
wood green station.

[The empty house in Wood green, London.]
クリフに引き取られた僕は、彼が今住んでいるロンドンの家に連れて行ってもらった。 ウッドグリーン(Wood Green)という閑静な住宅街の一軒家で、 2階建て4ベッドルーム1リビング1キッチンの間取りとかなり広い家で庭もついていた。

The empty house in Wood green, London.

シェアメイトが他に4人いて、彼らはそれぞれカップルで部屋を使っていたので、 僕は空いている2階の庭側の部屋に入れてもらう事になった。
Share mate in London.
「クリフ…。空港ではありがとう。」
改めて礼をいう。
「ちなみにエンプティハウスってどゆこと?」

「は?」

…エンプティハウスとは…  元々この家を所有していたお金持ち達が寒いロンドンから 暖かい南国に行って超長期で留守にしている家や、 海外にも複数家を持ちロンドンにはなかなか帰ってこない家、 まあ言葉通り本当の空き家などを見つけて…

まあ端的に言うとそういう空き家の鍵をあけ、電力会社にメーターを入れてもらい、水道局に申し込み…

勝手に棲む。

ということ。

いやいやいやいや…、これって人のプロパティを勝手に開けて使ってんだから犯罪でしょ? ダダダダ大丈夫なの? 持ち主が帰ってきたらどうすんの? ねえ、クリフ!

「本当に放棄されてる空き家だから大丈夫だよ。この家のオーナーは今、南米あたりに移り住んでるよ。」 と笑いながら答えるクリフ。

いやいやいやいや、移住してんなら普通売るとかするでしょ?

「売れないから置いてるんだよ。」 と笑いながら答えるクリフ。

いやいやいやいやいやいやいや…………。
………まぁ…… タダで住めるんなら……
ま、いっか……。。」

僕のコモンセンス(常識)やモラルが文化やお国事情の違いから崩れていく一つの事実であり エピソードとなった。

My room in the empty house in Wood green, London.
The empty house in Wood green, London.


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