広東省 白タクで常平駅から東莞へ
広東省の常平駅に到着し白タクで東莞へ向かう。2013/06まで東莞駅と呼ばれていた現在の常平駅。駅名変更から1年ほどしかたっていない為、情報収集の段階で結構混乱したが、事情が分かってしまえばなんとかなりそうだ。 でも、ネットで調べる限り、まず第一の難関はこの駅から 安全なタクシーを拾えるかどうかだ。
僕たちが事前に読んでしまった東莞の情報とはザックリと言ってこうだ。
◇東莞という地域は海外の国々が安い人件費を求めたくさんの工場を作った。
◇中国国内から多くの労働者が集まった。
◇人が増加するにつれ売春の街として有名になっていった。
◇もちろん背景にはマフィアが絡んでくる。
◇時間の経過とともに工場がより安い人件費を求め東南アジアへと移っていく。
◇東莞には失業者が増え喰うに困る者が溢れてくる。
◇当然治安が悪くなってくる。
…僕たちが読んだ記事で
「中国国内危険地域ランキング」
というのがあり、 そのNo.1が「東莞」となっていた…。
本当かどうかは別として、
「スリにあった」
「置き引きされた」
はもちろんだが、
「タクシーに乗ったらしばらく走ったところで突然両側から男が入ってきて身ぐるみはがされた。」
「無理やり売春宿に引っ張り込まれ、なにもしていないのに高額請求された。」
などなど怖い情報がたくさん散見された…。
駅の両替所で円を人民元(発音:レミンビー)に両替。
ガラス越しにパチリ。
怖い話はたくさんあったがアポイントは入っている。
東莞にはいかなくてはいけないだろう。
そのために香港まで来たのだし…。
取りあえず駅を出たところで「タクシー?」と声を掛けてきた男たちの中で、 もっとも人のよさそうな男性を選んで交渉を開始。
基本的に隙を見せてはまずいと思い、かなり大きな声で強気の交渉をし、(英語と漢字で筆談) 取りあえずその男のタクシーに乗った。
1元は約16.5円。(2014年現在)
常平駅→東莞ソフィテルホテル間を160人民元(約2,640円)で、僕たちとキャリーバック2個を乗せたタクシーは常平(チャンピン)の街を走り始めた。
…結構テンパっていたんだろう…。
この車ワゴンじゃん…。
メーター付いてないじゃん…。
いわゆる政府公認タクシーじゃなく「白タク」じゃん…。
朝、ホテルを出る際、日本人と思われそうもない恰好をしていこうと、かな~りラフな格好までしてきたのに、ここでこういったミスを犯して…
…不安になるが気は緩めてない。
高速道路に入り次の街へ…。
ここまでくると不安も和らいできた。もうどこか裏路地に引っ張り込まれて大勢のヤバそうな男たちに囲まれる心配だけはないだろう。
…しかし遠いな…中国広いな…。
逆にたった3,000円足らずでここまで時間とガソリン使わせて…。
運転手に申し訳ない気持ちがでてくる…。
香港や台湾は「繁体文字」といって省略しない漢字を使用するので、難しい日本語旧漢字みたいなだけで、 なんとなく読めたりするのだが、 中国本土は「簡体文字」を使用している。
もちろんここ広東省も「簡体文字」を使用。
簡体文字は繁体文字を略したものだから読みやすい…。と思いきや、 省略された「簡体文字」の方が理解しがたい。
例えば「東」の簡体字は「东」で「奈」という字に見えて仕方ないし、 「車(车)」と「東(东)」も似ているので頭が混乱してくる。
広東省(Guangdong)の簡体字も初めは 何のことかさっぱりピンとこなかった。
上の看板の「东城中路」の东の部分、これが「東」。
広東の「広」の簡体字は「ム」の部分を取った「まだれの部分」だけで「広」の意味。「广」。
分ってしまえば簡単かもしれないが、これがなかなか頭に入ってこない。
市街地に入ると、いくらか渋滞するんだよね。