メルボルン ソブリン・ヒル
ソブリン・ヒル(Sovereign Hill)。メルボルンから北西に120kmほど離れた所にあるテーマパーク。 1851年にバララットで金塊が発見されて約10年の間ゴールド・ラッシュに沸いた町で 現在でもその当時のままの状態を活かし、当時の衣装を着たスタッフが記念撮影などを一緒に撮ってくれる。 ゴールド・ミュージアム(Gold Museum)もある。
グレイハウンドで知り合ったイギリス紳士と別れを告げ、さてどうしたものか… 。
次の行動のアテがまるでない…。
とりあえずメルボルンの街に数日滞在して観光をしたら次の街に行くのが正しいという事だけはわかっているが、ガイドブックも持ってないのでどこに行けばいいのかわからない。
「今日の宿はどうしよう。」
ええかげんシドニーで雑魚寝生活が続いていたので公園で野宿も抵抗がないのだが、 警察に職務質問とかされたら面倒だ。
あ、そか、観光インフォメーションに行って地図とかもらって、どっか安めのホテルとか探した方がいいのかな… あ…、ユースホステルって安いんだよな…。あっ、ユースだったらバックパッカーとかいて情報とれるんじゃない。
グレイハウンドでイギリス人のオジサマにつかまってしまったせいで、 年齢の近いバックパッカーと話す機会がなく、 まあ、トイレ休憩とかでタバコ吸いながら何人かと立ち話ししたけど、 基本バスに乗ったらオジサマが隣の状況が続いたので、一番 長く話したのはそのオジサマ。
「オイオイ。おかげで貴重な情報収集できなかったじゃないか…」
きっとオジサマはお金持ちで一人でホテルとか泊まっちゃって今頃ホテルのレストランとかで優雅に ワインでも飲んでるんだろう。そのおかげで俺は行き詰まるとこだったぞ。。。まだシドニー出て 一つ目の街なのに…
気を取り直してユースホステルを探す。
きっとオジサマも悪気はなかったはずだ。
…結局「ユースホステルいーじゃん」に気づくのが遅くなったせいで…
実はメルボルンの初日は警察の目を逃れるように公園で野宿する羽目になった。
まあ正直、誰が悪い訳でもなく、キャプテンクックの生家とか回って歩いて、 行動するのに対して気おくれして動けないでいたら深夜になり朝になっていただけなんだけど…。
「フォードがあれば…」とも思うがないものはない。
9月のメルボルン、野宿は寒かった。
こうして翌日僕は一人でソブリン・ヒル(Sovereign Hill)に向かったのだった。
まったく人気がないな…。
さて、そのまま次の街に向かおう。